みなさんはパソコンやスマホなどのデータのバックアップは取っていますか？
HDDが物理的に壊れてしまったり操作を誤ってデータを消してしまうなど、意図していなかったとしても大事なデータが消えてしまうリスクは常にあります。
WordPressで作成したサイトも同様で、サーバーに保存していたファイルが壊れてしまったり消えてしまった場合、一生懸命作成したサイトを1から手動で復元するのは大変困難です。
そんな時のために、WordPressのプラグイン「BackWPup」を使ってバックアップし、リスクに備えましょう！
BackWPupとは
BackWPupはWordPressのデータを丸ごとバックアップしてくれるプラグインです。
WordPressはデータベース(MySQL)を使って構成されているのですが、BackWPupを使うことでこのデータベース自体のデータや画像などのファイル、プラグインなども丸ごとバックアップしてくれます。
出来ること
このプラグインを導入することで以下のことができます。
- WordPressのサイトを丸ごとバックアップ
- バックアップ対象を自分で設定できる
- バックアップ先のサーバー(サービス)を指定可能
- 手動バックアップ
- スケジュールを設定して自動でバックアップ
- バックアップデータを世代管理
導入・設定方法
1. プラグインのインストール
WordPressのプラグイン画面を開き、新規追加を押してプラグイン検索画面に進みます。
テキストボックスに「BackWPup」と入力し、キーワード検索します。
「BackWPup – WordPress Backup Plugin」の「今すぐインストール」を押します。
インストール完了後、有効化ボタンを押します。
有効化が完了すると「BackWPupへようこそ」の画面が表示されます。
2. ジョブを作成する
「新規ジョブを追加」を押してジョブ(実行計画)を作成します。
この記事では例として毎日夜中の3時に自動でバックアップを取ってくれるジョブを作成します。
一般
ジョブ名
ジョブに任意の名前を付けます。
今回は日次実行のジョブなので「DailyBackup」としました。
ジョブタスク
ここではバックアップを取るデータの範囲を指定できます。
デフォルトの設定では
- データベースのバックアップ
- ファイルのバックアップ
- インストール済みプラグイン一覧
にチェックが入っていると思います。今回はこのままでOKです。
バックアップファイルの作成
バックアップファイルの名前やアーカイブ形式を指定します。
バックアップファイルのファイル名のフォーマットを指定します。
プレビューの部分にファイル名の例が表示されます。
バックアップファイルのアーカイブ形式(圧縮形式)を指定します。
ジョブの宛先
作成したバックアップファイルをどこに保存するかを指定します。
今回はWPサイトが置かれているサーバー内のフォルダーにバックアップをとります。
ログファイル
バックアップ実行時のログの送信先や送信条件を設定します。
ログの送信先のメールアドレスを指定します。
WPで設定しているメールアドレスがデフォルトで指定されていると思うので、問題なければデフォルトのままでOK。
ログメールの送信元を指定します。
こちらもデフォルトのままでOK。
デフォルトでチェックが入っています。
バックアップが失敗した場合に通知を受け取りたいのでチェックを入れます。
スケジュール
ジョブスケジュール
ジョブをどのように実行するかを指定します。
手動か自動(スケジュール実行)かを指定します。
今回は自動実行したいので「WordPress の cron」を選択します。
実行時間をスケジュール
ジョブの実行時間や実行間隔を設定します。
基本のままでOK。
高度を選んだ場合はさらに細かく指定することが可能です。
実行間隔・実行時間を指定します。
今回は毎日夜中の3時にバックアップを取るように設定します。
DB バックアップ
データベースのバックアップの設定
データベースのバックアップする範囲やファイル名を指定します。
データベース内のバックアップを取るテーブルを指定します。
すべてを押して全テーブルのバックアップを取りましょう。
データベースのバックアップファイル名を指定します。
デフォルトのままでOK。
バックアップファイルを圧縮するかを指定します。
GZipを指定。
ファイル
バックアップ対象にするフォルダーの指定などを行います。
デフォルトのままでOKです。
プラグイン
プラグイン情報を記したテキストバックアップファイルの設定を行います。
ファイル名を指定します。
デフォルトのままでOK。
ファイルを圧縮するかどうかを指定します。
宛先: フォルダー
一般タブのジョブの宛先で「フォルダーへバックアップ」を選んだ場合はこちらのタブがあると思います。
バックアップ設定
バックアップファイルを置くフォルダーのパスを指定します。
今回は「/home/{ユーザーID}/wp_backup/{ドメイン名}/」としました。
何世代まで前のバックアップファイルを残すかを指定します。
30日分を残す設定にしました。
30日以前のものは順次削除されます。
ジョブのテスト実行
上で作成したジョブがうまく動くか、手動で実行して確認してみましょう。
ジョブのページに移動し、先ほど作成したジョブ「DailyBackup」の「今すぐ実行」を押します。
処理中は進捗状況が確認できます。
バックアップファイルの確認・ダウンロード
作成されたバックアップは「バックアップ アーカイブを管理」で削除やダウンロードすることが可能です。
ダウンロードしたい場合は対象のバックアップファイルのダウンロードボタンを押下します。
まとめ
お疲れ様でした。
以上でBackWPupの設定は完了です。
バックアップさえ残しておけば、万が一WordPressサイトのデータが飛んでしまった場合でもすぐに復元することができますし、自動でバックアップを残してくれるのでプラグイン設定後は安心してサイト運営ができますね。
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